当院の理学療法は、患者様が快適と感じられる刺激を効果的に採り入れ、生体が治ろうとする能力「ホメオスターシス(自然治癒力)」を高める治療機を設置しています。
1 牽引(けんいん)とマッサージ治療
(1)牽引治療機

仰向けで寝た楽な姿勢で
首、腰、足首の3種類の
牽引機能ができます。
頚椎牽引
頸部を自動で間欠牽引(一定の時間一定の力で、数秒単位の牽引と休止を交互に行うこと)します。牽引を行うことで狭くなった骨の間隔を広げ神経根や椎間板への圧力を軽減させ痛みや痺れを緩和させます。
また、椎間板などの軟部組織の血行不良の改善や硬直した筋肉の緩和などの作用もあります。
腰椎牽引
腹部を自動で間欠牽引(一定の時間一定の力で、数秒単位の牽引と休止を交互に行うこと)します。背骨を伸ばすことにより椎間板や関節への負担が軽減され、背骨周辺のこわばった筋肉の緊張が和らぎ、筋肉や靭帯などの血流改善に効果があります。
また神経根や椎間板の炎症を沈静化させ、疼痛、痺れ、神経痛の緩和があげられます。腰の筋ストレッチや手技的なマッサージ的効果もあります。
牽引療法の一般的治療効果が期待できます。
- 椎間関節周囲軟部組織の伸張
- 椎間板、椎間組織の軽度の変形、変位や脊柱の矯正
- 椎間関節の難開
- 椎間孔の拡大による神経の軽減
- 椎間板内圧の陰性化と椎体前後靭帯の伸張による膨隆髄核の復位化
- 攣縮筋の弛緩
- マッサージ効果による血液・リンパ液などの循環改善・促進
足首牽引
O脚、X脚、XO脚、変異性股関節症、変形性膝関節症などに効果が期待できます。
(2)ベッド型マッサージ機


機能は、人体振動理論を応用し金魚法や毛管運動で筋の緊張緩和や毛細血管の血行促進させて、あんまマッサージ作用やストレスを解消するリラクゼーション作用、疲労回復、筋肉のコリをほぐし、神経痛や筋肉痛の緩解、胃腸の働きを活発にする等の効果が期待できます。
高齢者に配慮したシニア専用機能を搭載しています。
2 電気療法


身体に電気を流し、神経を刺激して痛みを減らしたり筋肉に刺激を与えて筋肉をを強制的に動かし、血液の流れを良くしたりする治療法です。
電気の流し方は、直流と交流があります。
(1)低周波治療(TENS)(交流)
- 痛みや異常のある部位の皮膚に水で濡らした電極パッドを接触させ、電気を流して痛みや異常のある部位に刺激を与える療法です。
- 電気刺激によって神経を流れる痛みの信号を止めたり、痛みを抑える物質を体の中で分泌させたりする事で痛みを抑えます。
浅い部位の筋肉を動かす事も出来ます。 - 電気を流している間は心地よい電気刺激を感じる事ができます。
(2)中周波治療(直流、交流)
- 基本的なやり方は低周波と同じですが低周波の電流に中周波の電流を重ねる事でより深くまで電気を流せるようにした治療法です。
- 低周波よりも皮膚から深い所の痛みを抑えたり、深い所の筋肉を動かす事で筋力強化も行う事ができます。
- 低周波よりも感じる電気刺激はやや少ないです。
(3)干渉波治療(ICF)(交流)
- 2つの電極を身体に取りつけ、別々に異なる種類の電気を流す事で身体の中で新しい電流を作り、その電流で筋肉を刺激する治療です。
- 中周波治療と同じように深い所に電気刺激を与える事ができます。
- 中周波治療と同じように低周波より感じる電気刺激は少ないです。
(4)微弱電流治療(MCR)(直流)

- 粘着パッドを皮膚に貼り、そこから微弱電流を流します。
- 体内に元々流れている清浄あ電流に近づけた微弱電流を流す事で体内の電流を正常に近づけ、各細胞の栄養吸収、排出を促し、自己治癒力を高める事ができます。
- 非常に微弱な電流の為、何も感じずに治療する事ができ、電気刺激の嫌いな方でも治療を受けで頂きます。
(5)不変電流治療(直流)
- 特殊な装置を用いてピンポイントでダイレクトに直流の電気を流します。1ポイン5〜6秒で除痛作用があります。
- 直流を流すので他の治療より電気刺激を強く感じますが、即効性があり、すぐに効果を実感できます。


3 超音波治療


(1)超音波治療器
- 治療器を直接肌に当て、超音波を流して痛みを減らしたり、腫れを引かせたり温めたりします。超音波を流れやすくするためにジェルを肌に塗って行います。
- 発振周波数を切り換える事により、深部(1MHz)、浅部(3MHz)を治療する事ができ、バイオフリーズモードに切り換える事により、ジェルの代わりにバイオフリーズを使うことができます。バイオフリーズを使う事で炎症の起こっている部位にも対応する事ができます。
(2)視力回復(アイパワー)
特殊な超音波治療器を直接まぶたにくっつけて行う治療法です。
眼の筋肉(毛様体筋等)を超音波のマイクロマッサージでほぐし、視力アップを行います。


目の健康を真剣に考える!
年間16,000人もの方が「失明」の悲劇に遭遇しています。
視力低下、目の状態を悪化させ続けることは
失明の危険につながります。
超音波治療器の眼科臨床実験における治療効果
臨床実験成績および実地医療使用上における効果
眼精疲労、後天性近視、弱視、三又神経痛、視神経い縮、外転神経麻痺、網脈絡膜い縮、後天性眼瞼下垂、眼瞼湿疹、結膜炎、麦粒腫、涙腺炎、涙のう炎、結膜下出血、フリクテン、強膜炎、角膜浸潤、角膜潰瘍、角膜ヘルペス、さん粒しゅ、中心性網膜炎、網膜色素変性症、網膜硝子体出血、硝子体混濁、黄斑部編成、網膜中心静脈血栓、脈絡膜破裂、網膜剥離術後、後発白内障術後、角膜移植術後等が挙げられる。
特に有効と考えられるのは、各種眼精疲労、後天性近視、角膜ヘルペス、中心性網膜炎、麦粒腫、三又神経痛等で望外ないし興味ある成績を示している。
近視眼への作用機構は、細胞のマイクロマッサージ作用による網膜血管径の拡張それに脈絡膜の血流の増加による網膜解像力の向上ならびに毛様体筋の異常トーヌスの緩解等の所作用によるものと考えられる。
4 光線治療


(1)遠赤外線治療
太陽光にも含まれる遠赤外線を人体に放射して行う温熱療法です。
浅い所を温める事で患部を沈静化させます。
ベッドに寝ながら心地良く温めます。
(2)レーザー治療
人口光線であるレーザー光を患部に当て、疼痛の軽減や創傷、治療促進をさせます。
5 温熱治療


(1)ホットパック(伝導熱)治療
単純に電気で温まるホットパックを患部に当てがい、伝導熱によって皮膚を温める方法です。
この方法で温めると、血流を上昇させたり、神経が温まる事により痛みを感じにくくしたり筋の緊張を低下させます。
(2)電磁式温熱治療
ホットパックに磁気振動(マッサージ効果)の機能を付けたものです。
より深部を深める事で効果を促進させます。
(3)極超短波治療(マイクロ波治療)
6 寒冷治療

(1)アイシング治療
プラスチックの袋の中に氷を入れ、患部に当てがい、患部を直接冷やす治療です。
患部の炎症を抑え、浮腫を軽減させたり、又筋肉の緊張を減少させる効果もあると言われています。
7 空気圧式加圧治療
(1)O脚・X脚の矯正


エアーバッグに足を入れ、空気圧で締めつける事により、O脚・X脚の矯正を行います。
(2)空気圧マッサージ
くつ下型のエアーバックに足を入れ、血流促進のマッサージを行います。
8 無痛、無感覚の治療
電気治療の「マイクロカレント」、「超音波」治療、光線治療の「レーザー」は基本的に刺激や痛みを感じる事なく治療を行えます。
電気刺激の嫌いな方でも安心して治療を受けて頂きます。